DLNAサーバ導入 からの続き
先日のブログで書いたDLNAサーバの構築で、iPad中心の音楽環境が完成しました。
構成は以下のとおり。
ソース:DLNAサーバ(LinkStation LS-AVL/A) ⇒ 音楽ファイルをHDDに保存している。
↓WiFi(DLNAプロトコル)プレイヤ:iPad(アプリ:media:connect) ⇒ DLNAサーバに保存されているメディアファイルを再生
↓WiFi(AirPlayプロトコル)レシーバ:AppleTV ⇒ AirPlayプロトコルの音声データをPCMに変換
↓光SPDIF(PCM)アンプ:AVアンプ(DENON AVC-4320) ⇒ D/A変換および音声信号の増幅
↓スピーカケーブル(アナログ音声)スピーカ:2CHスピーカ(B&W CM7)
この環境を構築するに当たっての課題と結果は以下のとおり。
【DLNAプレイヤの選定】
iPad上で動作するDLNAプレイヤの定番はMedia Link Playerですが、Apple Losslessフォーマットを再生できないという致命的な問題があるので、私はこれを使いませんでした。
色々探した結果、私はmedia:connectというアプリを採用しました。
ちょっとマイナーなプレイヤですが、Apple Losslessを再生できますし、使用していてこれといった支障は生じてません。
出力をAirPlayに切り替えることもできます。
無料版で十分使えます。
【AppleTVのPCM出力フォーマット】
AppleStoreの店員に聞いてもさっぱり答えの得られなかったAppleTVの音声出力ですが、我家の測定器で出力を調べた結果、16bit直線PCM48kHzでした。
CD並みの音声を聞くなら十分な性能です。
実際に再生される音声を聞いて、十分に満足できる音質です。
【消費電力】
エコワットで測定しました。
結果は以下のとおり。
- AppleTV 待機電力実測値0W 消費電力実測値1W
- LinkStation 待機電力実測値3W 消費電力実測値9W
AppleTVの省電力が際立ってます。
対して、LinkStationの消費電力は電源を切っていても結構電力を消費してます。
ネットワークからも何も受け付けないし、いったい何に消費しているのやら。
ただ、近い将来、テレビをレグザに変える予定なので、その際にはこのLinkStationはHDDレコーダとしても兼用するつもりです。
そうなると、LinkStationはずっと稼動状態で運用することになるので、待機電力は関係なくなり、今使っているDVDレコーダの待機電力(実測値1W)と消費電力(実測値35W)による実質使用電力平均をそこから差し引いて考えられるので、この兼用で使えるというのが生きてくることになります。
この環境を構築して、かなり音楽を楽しむ手間が減りました。
これからは気軽に音楽を楽しめそうです。
なお、この環境を構築しようとした矢先にiCloudが発表され、大いに悩みました。
環境構築に時間を要した理由の大半はそこにあるかも。
しかしよく調べてみると、iCloudによる音楽共有には無料版と有料版があります。
当初、5GB以内ならiCloudで共有できるのでは?って淡い期待を抱いたものですが、残念ながら無料で利用できるのはiTunesStoreで購入したコンテンツのみ。
私が所有するCDコンテンツはiTunesMatchという有料サービス(年間2000円程度)で、しかも現時点では米国向けにしか提供される予定はありません。
現時点でiTunesMatchに期待するのは、私にはオッズのでかい賭け事に見えます。